飲食店開業フローチャートを作成しよう


開業の準備をしよう

飲食店開業までの手続き

飲食店を開業するまでにはさまざまな手続きや準備が必要です。全く無計画にすすめる方はさすがにいないと思いますが、「大体の流れはわかっているから大丈夫!」と頭の中だけで考えながら準備にとりかかっていませんか?飲食店開業までには細かく拾いあげていくと多くのステップがあることがわかります。何をどの順番で、どの時期にやるべきなのか、しっかりと書き出して開業までのフローチャートをあらかじめ作成しておきましょう。こうすることで、ムダな時間や費用の発生を抑え、作業の手戻りや後手に回ってしまうことを防ぐことができます。「開業する前につまづいてしまった」なんてことがないように計画通りにすすめることが重要です。

飲食店開業フローチャート

時 期

項 目

内 容

6か月前

コンセプト設定

業種、ターゲット層、利用動機、価格帯などを検討し、どのようなお店にするかコンセプトを決定する。

物件探し

コンセプトに見合った物件を探す。

5か月前

事業計画

コンセプトに基づいて、投資額や開業後の収支シュミレーションを作る。

4か月前

資金調達

開業および当面の運転に必要な資金を調達する。自己資金に加え、金融機関からの借入などで必要な資金を集める。

2か月前

店舗内外装

設計・工事

物件が決まったら、内外装の設計施工を依頼する。

メニュー構成

お店で出すメニューの開発を行う。

1か月前

備品購入

店舗で使用する厨房器具や食器などの備品を購入する。

諸官庁届出・手続き

保健所や消防などの諸官庁への届出や手続きを行う。

スタッフ募集

社員、アルバイトの募集を行う。

スタッフ教育

調理・接客の研修を行い、求められるレベルにする。

2週間前

販促

オープンの告知をWEB上で行ったり、チラシを配布する。

各種マニュアル等整備・ロールプレイング

調理マニュアル、接客マニュアル等を作成し、実際のオペレーションを確認する。

当日

オープン

これはあくまで一例ですので、自分のケースにあてはめてアレンジしてください。また、「なかなか条件のいい物件が見つからない」などの要因でスケジュール通りにすすめられない場合もあります。逆に、「手続きが思ったより早く終わってしまった」ため予定が前倒しになる可能性もあります。大事なのはそれらを想定したうえで計画をすすめるということです。計画の遅れは営業の遅れ、すなわち利益の損失につながりますし、計画の前倒しは準備不足のまま次の工程にすすんでしまうリスクがあります。多少の遅れやズレがでても対応できるようにしておきましょう。

また、ちょっとしたアドバイスですが、内装工事は看板から取り付けることをお勧めします。工事中でも看板さえ出ていれば、周辺に住んでいる方や、近くで働いている方などの目に留まり、集客に繋がります。看板を先につけるか、つけないで内装工事するかで、その期間、お店の外に貼られたオープン告知チラシを見る人の人数は、大きく変わります。